HOME > 伝統の技
近年、物価高の影響や経費節減の流れに沿って低コスト・低価格の門松が巷にあふれてきました。 その結果、松の本数を減らし向こう側が透けて丸見え、プラスチックの植木鉢がむき出しというような味気ない門松が氾濫しています。 弊社ではそんな風潮を憂い、伝統的な門松のご提供にこだわり続けております。 素材にもこだわりがあります。
- その年により、出来の良い産地より取り寄せた極上若松
- 竹は選りすぐった九州産の真竹
- 葉牡丹は市場に出回らない生産者の限定栽培品
弊社商品はすべて自社製作、自社スタッフの手作りです。できあがりを一台一台責任者がチェックし出荷いたします。
一つ一つの素材を吟味し、一本一本のバランスを考えながら、時間をかけてしっかり挿していく。
また派手さには欠けますが、あえて凧や羽子板などの余計な装飾品を排除することで松、竹、梅のベーシックな良さを強調しています。
すべてが便利になり、街中の建物は現代的にデザインされ、お正月らしさが薄れつつあります。
インターネットで門松をご紹介するような時代だからこそ、お正月ぐらいは日本の伝統的な門松を飾ってお客様をお迎えしましょう。
新しい年がやってきたことを告げる年神様が降りてこられる依代(よりしろ)といわれる門松だからこそ、あえて面倒を省みずお作りした本物だけが持つ味わいをご堪能ください。 毎年決まってご利用いただくリピーターのお客様がたいへん多くいらっしゃいます。
- ・製作風景とともに簡単に作り方を紹介します。
3本組の竹としっかりした容器を用意します。容器の底穴は不要ですが、穴あきの植木鉢などでも代用できます。
- ここが肝心、竹は前から見ても横から見ても垂直になるようにセンターより少し後ろ側に立てます。真砂土(まさつち)を半分弱ほど入れて突き棒で突き固めます。竹がしっかり立ったら残りの土を入れますが、あとで松の枝を挿しますので、やわらかめにしておきます。
- 葉牡丹を深めに植え、苔木(こけぼく:苔がのった、梅の古木です)など後からではつけにくいものを先にセットします。
- 若松の枝を挿していきます。余分の枝は適宜剪定します。
また、挿しなおしをすると土が固くなって、より挿しにくくなるので、出来るだけ1度で決めます。
- バランスを見ながら松を挿していき、最後は見えない後ろ側もきちんとカバーします。 後ろ側は奥行きと立体感を左右します。
- たくさん出来上がってきましたね。
順次大きさや種類の違う商品を作っていきます。
- 赤い実のついた南天などは、最初につけて作業すると実が落ちやすいので、最後に竹を結んでいる縄などを使って固定します。
- 出来上がってみると結構な迫力!
写真は大型ですが、これでも全体の製作数の4分の1ほど、 作っては出荷しないと場所が足りません。
- あとは出荷を待つだけになりました。
お届け先でお化粧をして出来上がり。(^_-)-☆
- 出来上がったら設置する場所に置いて、薦(こも)や竹の袴(はかま)を巻いたり、笹の葉を挿して出来上がりです。お客様のご要望や置き場所、お届けする地方によっていろんなタイプ、大きさを製作しています。